優しさに包まれて
『優希。営業課の柴田さんに告白されたんだって?』

優希…その名前に反応する。

この声は、優希の同期、経理部の浅菜さんだろう。

やっぱり小見山優希のことか?

気になり、その返事を待つ。

しばらくすると、

『うん…。でも、断ったよ。彼氏がいるって。』

それは、優希の声だった。

その返事を聞いて、やっぱり彼氏がいるんだと、ガッカリした俺…。

その時、

『優希。誰とも付き合わないつもり?ずっと断り続けてるよね?』

『うん。』

『うん…じゃなくて!誰か好きな人でもいるの?』

『………………。』



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