私の決心
ついヘラヘラしながら答えてしまう私。

「嬉しくないのか?」

怪訝そうに部長は言う。

「園田君の気持ちは、若者特有の気の迷いのように感じてしまって。それに…、結婚はまだ考えられないですけど、一緒に過ごすのなら部長だと思っています。」

私は正直に部長に伝えた。

ちょっとした勇気なんだけど伝わるかな。

私は部長を見上げた。

「俺と結婚を前提に付き合ってくれるって解釈して良い?」

何とか伝わったみたいだな。

「はい、やっぱり部長と居ると素の自分でいられるみたいなんです。」

その瞬間、ふわっと部長に抱きしめられた。

「ありがとう。真砂子。」

「私の名前、知ってるんですね。」

「当たり前だろう。」
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