私の決心
私は部長の広い胸に顔をうずめた。

園田君のおかげで私は自分の気持ちに気が付いた。

皮肉な事なんだけど。

「ちゃんと園田に断れよ。ちゃんと俺の事話せばいい。」

ゆっくりと部長は頷く。

「良いんですか?仕事はやりにくくならないですか?」

私が園田君にきちんとした返事を出来なかったのは、部長の事もあったからだ。

なかなかするどい園田君は部長の事を気が付いているけれど、それを私の口から肯定して良いのか迷っていた。

「ちゃんと誠実に伝えないと園田は説得できないだろう。 お前、俺と一緒に住む?そうすれば変な説明は要らないだろう。」

「えっ~!」

そんな事まで考えていなかった私は驚いて大きな声を出してしまった。

いつも部長の言う事は飛躍していて、びっくりさせられる。

「まあ、それは追々話しながら決めて行こう。でも園田にはちゃんと言えよ。さあ、絵を始めるぞ。」
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