私の決心
でも出来る男が女上司に付くってやりにくいんだろうな。

今は落ち着いてるけど、初めの頃は、かなりとげとげしかったしね。

だから彼の良さを潰さないように気を使ってきたつもりだったんだけど。

「橋本、出られるか?」

園田君の事を考えていた私に、部長から声が掛かった。

「はい、お待たせしました。」

ようやく私達は出かけていく。

そんな私達の連れ立っていく姿を園田君が眺めていた事に、私は全く気が付かなかった。











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