好きを百万回。
出勤すると、更衣室に行き個々に与えられたロッカーから制服を出して着替える。鍵を開けようとして扉の隙間に挟んである小さく折りたたまれた白い用紙に気付いた。
溜息を一つつき、広げて見る。
『死ね!』
サインペンで乱暴に書きなぐられた字。たった一言なのに物凄い悪意が込められた字。
もう一週間になる。
毎日『ブス』『バカ』『身の程知らず』等と、短くて心を確実に抉る言葉が書かれた紙が挟んである。
恐らくはわたしが朔也さんと付き合っていることが気に入らない人の嫌がらせ。
休みの日に朔也さんと歩いているところを見られたのかもしれない。
噂になることはあるかもしれないし、陰口も覚悟していたけれど、こういう直接的な嫌がらせは想定外だった。
あんまりエスカレートするようなら社内の然るべき部署に言うべきかもしれない。