好きを百万回。
「だ・・・・・大丈夫だから。わたしこそゴメンね」
やっと声が出た。立ち上がるために山岸くんに借りたハンカチで涙を拭きながらカウンターの端に右手をかける。
次の瞬間、左腕を強い力で引かれて立ち上がらされた。
「?」
「気をつけないと」
振り返ると野波さんの笑顔。
今、引っ張ってくれた?
「あ・・・・・ありがとうございます」
ちょっとだけ手をあげて営業室を出ていく。
「助け方までイケメン〜〜」
亜弥が感心したように言う。
矢口さんがわたしを突き通してしまいそうな視線をこちらに向ける。
「せっかく話してたのに邪魔しないでよ」
邪魔したつもりはなかったんだけど・・・・・。こわ・・・・・。