好きを百万回。
「泣くのもオレの前だけにしろ。お前の泣き顔、可愛い過ぎて誰にも見せたくない」
抱きしめる腕に力が込められた。
わたしの幸せはこの人の傍に、この人の腕の中にしかない。
野波さんがパンツのポケットを探り、小さな箱を取り出す。
有名な水色のパッケージ。
抱いていた腕を離して、器用に片手で箱を開けて左手の薬指に嵌めてくれた。
シンプルなピンクゴールドの小さなダイヤが嵌ったリング。
「ハワイから帰って来たらすぐ結婚しよう」
胸がいっぱいで何も言えなくて、
首を縦に振るのが精一杯だった。
あの哀しい日々が嘘のようで
今、隣に居られることが夢のようで・・・・・。
好きになって良かった。
ずっと好きでいて良かったーーーー。
