好きを百万回。


キルト・・・・・間に合うかなあ。
なんとなく絶望的な気分になる。

毎週水曜日は早く帰れるから、キルトのレッスンを入れている。気の進まない飲み会よりキルトをしてた方が100倍楽しいのに・・・・・・・・・・。


「あははははっ、山岸サイコー!」
亜弥が笑い飛ばす。

「笑い事とちがうし」
親睦会が始まるまでの時間潰しで入ったカフェでひとしきり愚痴る。

「ひとつ気持ちが軽くなること教えてあげる。矢口は今日不参加」

「珍しい」

「商社マンと合コンやってー」

「なるほど」

「鬼のいぬ間に楽しめば?」

「亜弥は毎回参加してるけどお目当ていないの?」

「わたしは飲めたら何でもいい」

165センチのスラリとした長身。
メガネの奥の意志の強そうな瞳、スッと通った鼻筋、理知的な雰囲気。
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