好きを百万回。
スーパー庶民のわたしよりよっぽどモテそうなのに、浮いた噂が全くない。亜弥も高嶺の花ってやつ・・・・・・・・・・?
親睦会の会場は、有名な全国チェーンの居酒屋の2階の座敷。ざっと見て30人くらいか。出口に近い端っこの席にひっそり座る。男女比3対2くらい?それぞれグループが出来ているらしくあちこちで笑い声があがる。
これなら途中でコッソリ帰れるかも・・・・・。
「なに考えてるかこれほど丸分かりの席取りはないよね」
そう言いながら隣に座る人がいる。
「野波さん・・・・・」
「出てきただけでも褒めて欲しい?」
わたしのグラスにビールを注ぎながら野波さんが悪戯っぽく唇の端をあげる。
「褒めてください。わたしにしては英断です」
ビールを受け取り、野波さんのグラスも満たす。