好きを百万回。


次の瞬間、山岸くんが口を手で押さえる。

「山岸くん!ここで吐いたらあかんーーー!」
咄嗟に自分が肩に掛けていたストールを山岸くんの口に当てた。

・・・・・・・・・・お気に入りだったんだけど。

おしぼりを持ってきてくれた店員さんがすぐにバケツにビニールをセットして持ってきてくれた。自分のストールもその中に入れて山岸くんの口元までバケツを上げ、背中をさする。

「全部吐いたらラクになるから吐いちゃえ」

「・・・・・・・・・・すいません」
顔をおしぼりで拭いてあげる。

病気の子供をお世話するオカン状態だ。

「ええよ。ただし今度Sホテルでケーキセットおごってね」

「はいーーーー。」

「荷物持ってきたげる。待てる?」

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