好きを百万回。
文句のひとつも言ってやりたいと思って山岸くんを目で探すけれど見当たらない。
イヤな予感。
たしかお酒が弱かったよなあ・・・・・。
「ちょっと化粧室へ・・・・・」
と周囲に断り部屋の外に出る。
廊下を曲がったところでへたりこんだ山岸くんを見つけた。
「誘った以上は責任持ってお世話してよ」
「・・・・・木下さん」
顔色が悪い。大分飲んだのかな・・・・・?
通りがかった店員さんにおしぼりを頼む。
「大丈夫?お酒弱いのに無理したらあかんでしょ」
「いやーーーー木下さんを連れてきてよくやったって褒められて・・・・・」
「帰れそう?お家、宝塚やったよね?梅田まで一緒に帰ったげる」
山岸くんが力なく笑う。