好きを百万回。
「ひゃっ!?」
ああ・・・・・なんて色気のない・・・・・。
なんで女の子らしく『きゃっ』とか言えないんだろう・・・・・。
「随分無防備だよね。何かされるとか思わへん?」
「な・・・・・何かしたんですか?」
「ううん、まだ」
まだ・・・・・・・・・・って?
「降りて。昼飯にしよ」
「あ、はい」
慌ててドアを開けて外に出る。
風が冷たい。さすが水辺・・・・・・・・・・
「ここどこっ!?」
野波さんが黒いハーフコートを羽織りながら、楽しそうにわたしを見る。
「琵琶湖の北の方」
「琵琶湖っ!?」
くくくっと野波さんが笑う。
「さ、寒いはずですね」
コートを持ってきたら良かった。