もう一度、あいたい。





お葬式から少し経ち、清水のお母さんがクラスに挨拶に来た。




彼女はもう車椅子には乗っていなかったけど、青白く、精気のない顔をしていた。




清水のお母さんは、家族で故郷に引っ越す、と話した。そして、今まで拓哉と仲良くしてくれてありがとう、と言った。




それから、スポ少時代から一緒だという清水と同じ剣道部の男子の顔を、まるで自分の子供にするように、撫でた。




そして、私と目があった。






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