イジワルな先輩との甘い事情
「分からない……けど、私が何か言ったからおかしな空気になっちゃったのは確かだと思う。
先輩、怒ってるわけじゃないんだけど、瞬間的に少し顔しかめて何か言いたそうな顔してたから」
私も、お皿にとってきた三段のパンケーキにフォークを刺す。
デコレーションが自由で、しかも種類が豊富ってところがまた女心を掴んでる。
柔らかめのホイップクリームとメープルシロップ、それにベリー系のフルーツを乗せたパンケーキはこれ一皿食べればもう、雰囲気代と料理代で元を取れたんじゃないかってくらいにおいしくてちょっと感動だった。
パンケーキも厚さが三種類あるし。
松田のトッピングは、レタスとツナで、サラダクレープっぽくして食べていた。
「それさ、何の会話してる時だったの? 昨日はクリスマスパーティの話だっけ?」
バナナやキウイを乗せて、たっぷりのホイップクリームとチョコソースをかけた三段のパンケーキを食べながら聞く園ちゃんに、「えっと」とフォークを止めて思い出す。
「昨日は長井工業主催のクリスマスパーティーに、先輩も上司から誘われてるから出なくちゃなんだって話をされて……だから、そうなんですかって返したら。
その前は……確か、土曜出勤になっちゃって会えないって言われた時、分かりましたって言ったらだったかな」
思い出しながら話していると、聞いていた園ちゃんが少し考えた後、言う。