君はあたしの天然王子
と、そこに―…
「あ、美奈」
タイミング悪く尚陽くんが…
「あれ…?美奈、何で先輩が…?」
尚陽くんの眉間にしわが寄る。
ヤバいっ…!!
「あの…」
尚陽くんが一歩、先輩に歩み寄る。
「スネ夫先輩、美奈に構わないでくれますか?」
……はい?
今、尚陽くん…先輩のこと“スネ夫先輩”って呼んだ?
って…名前間違ってるーー!!!!
「あぁ!?誰がスネ夫だ!?」
先輩がキレたー!!
「あれ?違いました?」
心なしか、尚陽くんの顔が悲しそうに見えます…
「のび太先輩ですか?」
それも違うーー!!!