君といたあの夏




寂しいのかって聞かれたらそうではないと思う





生憎、寂しいなんて感情は持ち合わせていないので。





それでも私はあの広い家にいるのがとてつもなく嫌なのだ






ーー・・・「そろそろ、か」





私は立ち上がって海を背に歩き出す






電車にのって自分の最寄り駅の1つ先の駅で降りて






目的の場所に向かう





《paradise》ーーパラダイス





それが店の名前。






そして私のバイト先
















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