僕の初恋
友達なんて必要ないがお父さんの口癖だった。

高1の時、お父さんに内緒で作った友達も知らない間に転校してしまった。

誰も私に近寄らない。

でも坂本さんは違う。

こんな私を毎日家まで送ってくれる。

坂本さんは親切な人だ。

あの人と話しているととても楽しい。

コンビニから家までの時間がもっと長くなればいいのにって思う。

坂本さんには、できるだけ普通の子って思われたい。

だから二人の時は普通の子に見えるようにがんばってる。

坂本さんは、なんでこんな私に親切にしてくれるんだろ?


-----------------
第六話へ続く
-----------------
< 21 / 99 >

この作品をシェア

pagetop