イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「さ、寒い……」

カチカチと歯が鳴る。震えがまだ止まらない。

どうやらお風呂のお湯はすっかり冷めてしまったらしい。

「大丈夫か?」

優しく声をかけられて、そっと抱き締められる。

ふわりと香る甘いムスクの香り。

私はもう……この香りを知ってる。

「刹那さん……」

ぼんやりした頭で彼の名を呟く。

この匂いに安心してしまうのはなぜだろう。

抱き締められると、身体も少しずつ温まっていく。

ボーッとしてるとまた刹那さんに声をかけられた。

「まだ髪も濡れたままなんだから寝るなよ」

刹那さんにバスタオルで頭をゴシゴシと拭かれ、髪をターバンのように巻かれる。

再び抱き上げられると、リビングに連れていかれソファーに座らされた。

まだ頭がボーッとしてる。

「ほら、これを飲め」
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