イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
私……刹那さんに……今、何された?

首を噛まれて……、胸元にキスマークつけられて……、キスされて……。まさかのまさかの三連続。

それに……あんなキスってありなの?

キスって……もっと美しいものじゃないの?

王子さまがお姫様にそっと口付けるような……。

あれは……まるで……野生の獣が獲物を欲しがるような……なんか生々しい感じで……。

よくわからないけどビクンと身体が疼いた。

あのキスの感覚を身体がまだ覚えてる。

私……おかしい。

どのくらいの時間一人で放心していたのだろう。

ギュルル~。

虚しくまたお腹が鳴って、やっと現実世界に戻る。

「……食べなきゃ。このままだと倒れる」

ベッドから出て服を着替えると、空腹と刹那さんのキスのショックでふらふらする身体を引きずるようにキッチンに向かい、冷蔵庫からいつもの佃煮や漬け物を取り出してダイニングテーブルに並べる。
< 126 / 288 >

この作品をシェア

pagetop