イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
唇を甘噛みされたかと思うと、今度はいきなり舌が入ってきて私がびっくりしている間、刹那さんの良いように翻弄された。

頭の中は真っ白。

いつそのキスが終わったのかわからない。

ボーッと放心状態の私の胸元に刹那さんが人差し指でそっと触れ、フッと微笑した。

「綺麗な花が咲いたな。秋人がどう思うかな?」

自分の胸元を見れば、確かに赤い花が……。

「あっ……キスマーク」

ぼんやりした頭でそう呟くと、刹那さんは楽しそうな目で笑って私の耳元で囁いた。

「シャワー浴びてくる。一緒に浴びるか?」

……一緒に浴びる?一緒に……?シャワーを?

刹那さんの言葉を反芻する。

男の人と?一緒に?

何の拷問ですか?

「ゴエンリョシマス……」

ぎこちない態度でそう言うと、刹那さんはクスクス笑いながらバスルームに行ってしまった。
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