イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「あっ、片付けは私が……」

立ち上がって後片付けをしようとすると、刹那さんにギロリと睨まれた。

「いいから薬飲め。皿を落として割ったら大変だ」

「うっ、酷い。私……そこまでドジじゃありませんよ」

「その自信が一体どこから来るのか、甚だ疑問だ」

彼に冷たく返され、シュンとなる。

刹那さんの中では私は前科もの扱い。すでにいろいろやらかしているので反論出来ない。

仕方なく片付けは刹那さんに任せ、薬を飲んで病院に行く準備をしていると、右京さんが現れた。

「桜子ちゃん、足大丈夫?」

「右京さん、おはようございます。昨日というか夜……いろいろとありがとうございました」

「気にしないでね。むしろ僕は面白いもの見られたからラッキーだったんだけど」

右京さんは悪戯っぽい目をしながら私を見る。

「面白いものって?」

「刹那兄のお姫様抱っこ」

右京さんがチラリと刹那さんに目をやりにっこり微笑む。
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