イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
聞いた私が馬鹿だった。

「ははは……」

乾いた笑いが自然と出る。これ以外のリアクションが出来ない。

やっぱり、覚えてたんですね。

「右京さん、それ思い出させないでください。恥ずかしかったんですから」

「いいじゃない?仲いいんだから」

右京さんの言葉に目が点になる。

仲がいい?いや、それ違うから。

私はブンブンと頭を振る。

チェックリストまで作られて信用されてないのに……。

まるで、出来の悪い子に先生が勉強教えるような……そんな関係なのですよ。

「いえ、決して仲はよくないのですよ。誤解……‼」

右京さんの誤解を解こうとすると、刹那さんの冷ややかな視線を感じた。

「何を二人でごちゃごちゃ言ってる?時間がないから行くぞ」

「あっ、はい」

私が慌てて玄関でサンダルを履こうとすると、刹那さんの手が伸びてきてスッと私を抱き上げた。
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