イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「ち、ちょっと、刹那さん‼」

「水ぶくれ潰すと厄介だ。大人しくしてろ」

「ううっ……。恥ずかしいのに」

「自業自得」

クスクスと刹那さんが声を上げて笑う。

刹那さんに抱き上げられて車まで運ばれ、病院に着いても診察室の前まで彼に運ばれる。

病院ですれ違う人がみんな見てるし、恥ずかしい。

今さら自分の失態を後悔しても遅いけど、火傷なんかするんじゃなかった。

診察室に入ると、皮膚科の先生が水ぶくれの液を注射器の針で抜き軟膏を塗ってくれた。

ガーゼのテープを貼って今日の治療は十五分ほどで終了。

でも、先生ににこやかに「また明日」と声をかけられ、ガクッと項垂れた。

「明日も来なきゃいけないのか」

治療してる間に、右京さんがマジックテープのサンダルを買ってきてくれてそれを履き、刹那さんのお祖父さんの病室まで歩く。
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