イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「じゃあ、着替えてきます!」

私は浴衣を手にとってバスルームで着替えた。

綺麗な赤と白のコントラストに百合の花が映える。

鏡を見ながら袖に腕を通して紫の帯を締めた。

「うわあ、なんだか大人っぽい」

刹那さんなんて言うかな?

ドキドキしながらバスルームを出ると、刹那さんも濃紺の浴衣に着替えていた。

「……格好いい」

刹那さんの浴衣姿に見とれながら思わず呟く。

男性なのにこんなに色香があってセクシーなんて反則でしょ。

あ~、写メ撮りたい!

私が刹那さんの浴衣姿に一人興奮していると、刹那さんが声を上げて笑い出した。

「桜子、死に装束だぞ、それ。ある意味、期待を裏切らないな」

「え?死に装束?あっ……」

自分の襟元を見ると、左前になっている。
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