イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
だって、バイトしてるなんて言ったら絶対辞めさせられるのわかってたから……。

仮……とは言え鷹司家の嫁がバイト?って凄く怒って睨みそうじゃない?

「何故連絡しなかった?右京は一時間ずっと大学の前で君を待ってたぞ」

「……言ったらきっと駄目って言ったでしょう?」

刹那さんから目を逸らし、自分の手をじっと見て答える。

右京さんには悪かったけど……。

「……私だって自由が欲しいんです。奴隷じゃないもん」

「君は自分の立場がわかっていないようだな」

怖くて顔を上げられないけど、刹那さんの鋭い視線を痛いほど感じる。

どうしよう?

怒ってる、すっごく怒ってる。

私がブルブルと震えていると、久世さんが平然とした様子で割って入ってくれた。

「刹那?久しぶりだね。うちの店員に何か用?」
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