ねえ好きって言って 【完】
ピピピピッ――




よし、今日はもう熱はないね!




零太くんに送ってもらった日から
結局また熱が上がってしまい、
2日間ほど学校を休んでいた。




今日からやっと学校行けるっ




「いってきまーす!」




玄関を出ると私は
驚いて目をパチクリさせた。




「零太くん?!」

な、なんで零太くんがうちに…




「別に、気まぐれだから」

「言ってくれればもっと早くに出たのに!」




2日間ぶりだから
なんか緊張しちゃう…




「行くぞ」

「えっ、あ…うん!」

なんか家から学校に一緒に
登校ってなんか変な感じ。


でも迎えにきてくれて
すっごく嬉しかった。




「あのさ、なんで前凪に自分から彼女って言ったの?」

えっ!言っちゃダメだったかな?
知らない内に勝手に口が
動いちゃったんだけど…




「う~ん、なんでだろ…」

「そうか。あと、凪に彼女のフリしてるってことは言わなくていいから」

「えっ?なんで?」




てっきり零太くんがもう
本当のこと言ってるのかと思ってた。
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