ねえ好きって言って 【完】
そして一週間が経った今日、
何故か教室に知らない先輩が来ていた。




「恵恋ちゃんってこのクラス?」




名前を呼ばれて向かうと
そこにはちょっとチャラそうな人が。




誰だろうこのひと…
わ、耳がピアスだらけ。




「わたしですが…」




ネクタイの色からして
この人先輩だ…
私に何の用だろ~




「わっ噂通り可愛いね~」




ケラケラ笑いながら
まじまじと私を見ていた。




「えっと…」




「あ、そうそう!ちょっと恵恋ちゃんに会いたがってる人が居てさ。ついてきて」




えっえっえっー?!
ちょ、どういうこと?




腕を引かれて少し強引に
教室を出ていった。
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