ふわふわふるる【BL】



「好きになってごめん……


ごめんね。


気持ち悪いよね。でも―――”最後”にこうやって手を繋いで、一緒に走って





幸せだった」


如月――――………


幸せなのは俺の方だよ―――


俺だって如月のこと好きだった。


ふわり


如月は俺の髪をそっと撫でて愛おしそうに俺の手を包むと


「一回で良いんだ。俺に想い出をちょうだい」


「想い出って………?」


ごくり、喉を鳴らすと如月は愛おしそうに包んだ俺の手の甲にそっと口づけ。


まるでババロアのようなふわふわ柔らかい感触が俺の手の甲に落ちた。


「ありがとう……最後まで優しくしてくれて。でももう大丈夫……


君のこと諦められそうだ」


「”想い出”―――って……このこと……何だよ諦めるって―――


俺の返事も待たずに勝手に諦めるのかよ」


俺が睨み上げると、如月は切なそうに眉を寄せ、紅茶色の瞳がゆらゆら揺らいだ。


「だって……」









「写楽せぇ。



だってもあるか。


俺だってお前が――――









好きだ」



最後なんて言うなよ。


これで終わりなんて悲しいこと考えるなよ。


俺は―――明日も明後日も明々後日も、何年後も何十年後もお前と一緒に居たいんだ―――


そんな想いで、俺は如月をぎゅっと抱きしめ返した。





今日



俺は片思いに卒業した。



仰げば尊し、も捨てたもんじゃないな。


これからはiPodに入れよう。









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