【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-
「……咲乃は優しいから」
「俺がひねくれてるって?やかましいわ」
「違うわよ……っ。
同い年っていうのもあって、ほっとしてたんだもの。私、年上ってタイプじゃないの」
「年下もタイプじゃなさそう」
「年上か年下なら上だけど。
でも、7つも年上なのよ……?」
まぁ、確かにかなりの年の差だな。俺もまさか7つ下の女子高生に手出すなんて思ってなかったわ。手は出してねぇけど。
おかげさまで、この間岬にロリコンって言われたしな。
「優しさにも色々あるの」
「んじゃ、なんで俺を選んだわけ?」
「……ずっと、そばにいてくれたから」
「面倒見は良いから任しとけ。
お前みたいなヤツを好きになる物好きなんて……結構いたわ」
いない、って言いかけたけど確実に岬は羽歌のこと好きだしな。あと咲乃も前好きだったし、乃唯もたぶんそうだろ。
「ふふっ。あなたみたいな口うるさい人の隣にいられるのは私ぐらいよ」
「俺ちゃんとモテてたからな?
つか、いまもモテるからな?」