【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-
「の、い……」
「絶対守るなんて口では言っといて守れねぇって、何ひとつ意味ねぇんだよ。
……ちゃんと、守ってみせるから」
そばにいてくれるか?と。
少し音量の落とした声で、尋ねられる。
『ずっと、羽歌は俺の姫でいて』
『俺が守るから……そばにいてね』
嘘つき。
「うん、」
「………」
「私の、そばにいて」
それを口にした瞬間に優しく抱きしめられて、彼の腕の中で目を閉じる。
「絶対傷つけねぇから」耳元で囁いたと思えば、乃唯が私の肩に顔を埋めた。
──私が、このチームの姫になった理由。
それは、ごく簡単なことだった。
彼の元カノが……私とそっくりだったから。性格も何もかも似てないのに、私と〝あの子〟が──双子、だったから。