私の横に居る人
「悠、寛人と夜の海岸を歩いてくる。遅かったら先に寝てて。」

化粧を整えると、麻帆は出かけて行った。

これは好都合。でも健先輩は私に何の用事があるんだろう。

それと響子先輩はいつ告白するんだろう。

そうだ、上手に入れ替われないかな?

私は智樹先輩にラインした。

すぐに電話がかかってきた。

「いつの間に健に誘われていたわけ?」

そこは今気にするところじゃないような気がするんだけど。

「今、健が出て行ったんだ。響子をロビーに向かわすよ。」

慌てて智樹先輩は電話を切った。

私は一人部屋でテレビを見ていた。先輩達を気にしながら。

ピンポーン。

麻帆かな?でもまだ帰ってくるのには早いよね。

「どなたですか?」
< 109 / 190 >

この作品をシェア

pagetop