私の横に居る人
夕方少し日が陰ると、スキー場は寒くなってきた。

宿へ戻るとほとんどみんな戻ってきているみたい。

各々温泉へ入って、宴会まで自由。

でも私と麻帆はこたつの中でだらだらながら眠ってしまった。

「お~い、麻帆、悠ちゃん!」

寛人先輩が部屋のドアをたたいている。

「私達眠っちゃってたんだね。」

二人で寝ぼけた顔をして笑った。

呼びに来てくれた先輩達に付いて宴会場へ向かう。

その後は…、みんなハイテンション。

お酒の入った先輩達はものすごい事になっている。

近寄るのは危険だと思って、そんな雰囲気を隅の方で楽しんでいると、

「悠ちゃん。」

響子先輩がニコニコしながら寄ってきた。

「この雰囲気に引いてない?」
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