私の横に居る人
「あの…、私初めてなんですけど…。」

もじもじしながら、私はうろたえる。

「もちろん分かってるよ。俺が怖い?なら無理しないよ。」

智樹先輩は私に触れるだけのキスをした。

シャワーを浴びながら、自分の体を見る。

もっと胸が大きかったら良かったのに。

がっかりさせちゃうのかな。

ちょっと混乱気味の私。

しばらくぼんやりしていたみたい。

「悠、大丈夫か?かなり長い時間入っているみたいだけど。」

智樹先輩が心配そうに浴室のドアをたたいた。

「ごめんなさい。」

我に返った私は、慌ててシャワーを止めた。

私が出ると、入れ替わりで先輩がシャワーへ。

先輩がシャワーを浴びている時、私はミネラルウォーターのペットボトルを持って、窓から外を眺めていた。
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