私の横に居る人
やっぱりきれいな顔をしてるよね。

気配を感じたのか、うっすらと目を開ける智樹。

「ん…、悠?」

少し寝ぼけているみたい。

一瞬私の顔を見ると、体をびくつかせた。

「良かった。悠が居る。」

ニッコリと笑い、私を抱きしめる。

「おはよう。」

私も微笑んだ。

私を抱きしめた智樹の手が動き出した。

「智樹?」

「ごめん、悠。俺足りないみたい。」

「えっ?」

「だって2年も片思いしていたんだぜ。」

私は智樹に逆らうことなく、そのまま落ちていった。

その後シャワーを浴びるように言われて立ち上がった私は、うまく足が動かない。
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