私の横に居る人
「ははは、ちょっと頑張り過ぎちゃったかな?」

照れくさそうな智樹。

ふらふらしながら歩く私を抱き上げると、二人でシャワーを浴びた。

「お腹空いたね~。」

智樹が言う。

「何か作ろうか。」

私の声に嬉しそうに頷く智樹。

今からなら朝昼兼用になる時間。

簡単に和風パスタを自己流で作った。

「やっぱり悠も料理上手みたいだね。」

「お母さんがプロだから、それに比べたら大した事はないけど、お腹は満たされるでしょ?」

私が皿を洗い始めると、その後ろから抱きしめてくる。


智樹ってこんなに甘い人だっけ。

「片づけだけさせてよ。」

私が振り向くと、智樹の顔は拗ねている。
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