私の横に居る人
「ずっと悠に触れていたい。」

子供みたいなことをいう智樹の頬にキスした。

「ソファで座って待っててよ。」

一瞬唇を尖らせ、智樹は私から離れた。

コーヒーを入れると、智樹の横に座る。

「お待ちどう様。」

「ありがとう。悠。」

私達はどちらからでもなく、キスをした。

好きな人と気持ちが通じるって、こんなに満たされるものなんだ。

智樹は私を引き寄せると

「もう離したくない。」

とつぶやいた。

「…智樹って…、性格変っちゃたみたい…。」

でもそんな事を言う私だって智樹から見たら同じかも…。

「こんな俺、嫌い?」
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