私の横に居る人
「健先輩で良いですか?」

麻帆が聞く。

「そっちの方が親しみがあって良いよな。悠ちゃんもそう呼んでよ。」

小野田…もとい健先輩はちょっと嬉しそう。

「じゃあ、俺もそうしてもらおうかな。」

そばに斉藤先輩と寛人先輩がやってきた。

「智樹先輩か~。イイ感じだな。」

寛人先輩が笑う。

「よろしくね、悠ちゃん、麻帆ちゃん。」

智樹先輩はふわりと笑う。

この空気感、好きだな。

「そういえば、悠ちゃんは自然科学、生物系なんだって。智樹も選択していたよな?」

「俺は物理系と生物系。麻帆ちゃんと同じのを選択しなかったの?」

「私と寛人は化学系です~。」
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