私の横に居る人
「そういえば、お母さんが斉藤君との事でやきもきしているようだが、本当のところはどうなんだ?」

あまり私の事に干渉しないお父さんが珍しいな。

「お父さんまで気になるの?ちゃんとお母さんには、普通の先輩後輩だって言ってるんだけど。」

「でもあれだけ仲が良いと、誰でもそう思うさ。斉藤君は本当に出来た人間だ。悠が好きになってもおかしくないと思うぞ。」

お父さんはゆったり笑う。

「そんな事抜きでいい関係だと思うの。だからこのままが良いかな。」

そう言ってお父さんから目を話すと、そこはパスタ屋さん。

あれ…?

そこに知っている人の姿があるなんて。

「…智樹先輩?」

「悠、どうした?」

「ううん、別に。」

私はまたお父さんの方を向いた。
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