わたがしとキス


♪廉side♪


「廉ありがとうね~!これで3年連続っ」


小さなティアラを頭にのせた美桜は俺に近づくなり


嬉しそうに1回転してみせた。




去年までは今も付き合っている先輩とでていた美桜。


なのにいきなり今年俺って...

正直勘違いされんのも面倒だし最初は断っていた。


だけど


『廉!1位になったら花火のチケットあげるから好きな子と見なさい!』


何故か好きなやつもいなかったくせに


その言葉につられて出場するハメになったんだ。


1位になった今頭に浮かぶのは.....ももか。



って、馬鹿か俺は。


アイツは勇人のことが好きに違いない。


それに勇人も好きだし、別に割り込むつもりなんてないし。


「美桜」


「ん?」

「これ、俺やっぱいらねぇや」

「え?いいの?」

「うん、さんきゅーな。おめでとう」


俺は美桜にチケットを返してその場を後にした。


< 33 / 34 >

この作品をシェア

pagetop