わたがしとキス
♪廉side♪
「廉ありがとうね~!これで3年連続っ」
小さなティアラを頭にのせた美桜は俺に近づくなり
嬉しそうに1回転してみせた。
去年までは今も付き合っている先輩とでていた美桜。
なのにいきなり今年俺って...
正直勘違いされんのも面倒だし最初は断っていた。
だけど
『廉!1位になったら花火のチケットあげるから好きな子と見なさい!』
何故か好きなやつもいなかったくせに
その言葉につられて出場するハメになったんだ。
1位になった今頭に浮かぶのは.....ももか。
って、馬鹿か俺は。
アイツは勇人のことが好きに違いない。
それに勇人も好きだし、別に割り込むつもりなんてないし。
「美桜」
「ん?」
「これ、俺やっぱいらねぇや」
「え?いいの?」
「うん、さんきゅーな。おめでとう」
俺は美桜にチケットを返してその場を後にした。