GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
そんなの……気づかないに決まってるじゃん。
「そんなに、快二ってあたしのことを?」
自分で聞いておきながらも、少しだけ顔が熱くなるのがわかる。
「うん。2人がくっついちゃえばいいのにな~って思ってたよ~。現に今もね?」
え?
「結構お似合いだから、快二くんを好きになるのもアリだと思うよ」
2人が顔を見合わせて言ってるけどえ?あたしが快二と?カレカノ?あんなことやこんなことを?
「ごめん、想像できない。むしろ、想像したくないっ!」
変だよ、絶対変!
「その言葉、本人が聞いてたら傷ついてるよ、奈央」
苦笑しながら言う花蓮。幸い、購買にでも行っているのか、今教室に快二の姿はなかった。
「それで、もう1つの事件?は志摩くんへバレンタイン渡し忘れたってことだよね~?」
「そうなんだよ、雪ぃ!本命渡し忘れちゃったんだよ。しかも告られた場面見られてるし……」
頭の中は一気に志摩のことでいっぱいになる。