GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「ふふっ。食べたいの買ってから、移動しよっか~」
「そうね。多野くんも大丈夫?」
「おー。俺も男軍団と話したいし」
てことで、俺達と合流ることになった城薗達。
はぁ、嬉しいけど複雑だ。
「おっ。花火キレー」
「近くだから、すっごい音デカイね」
城薗達と合流してから、花火がうち上がり始めた。ピンク色の大きな花火が打ち上がった後、俺はゆっくり空から視線を落とし、前にいる奴等の後ろ姿を眺めた。
俺の前に座っているのは、城薗と准だった。合流した直後、准の隣をキープしやがった城薗。
そこ、さっきの俺の場所なんだけど。いや、それ以前になんでそこに座ったんだよ。
……お前の隣に座りたかったのに。
准は気遣っているのか、城薗と話すたびに俺の方を見る。俺は大丈夫、というサインを手で示す。
「切ないね、快二くん」
すると、俺の隣に座っていた古田&多野カップルが、苦笑して俺を見ながら言った。