蟲狩り少女
いつものお母さんの声に少しホッとする。


晩ご飯の準備はしてくれていたし、全く動けないワケじゃなさそうだ。


よく見ると枕元には薬を飲んだ形跡がある。


「わかった。なにかほしいものがあったらよんでね?」


「えぇ。ありがとう里音」


薬を飲んだのなら大丈夫だろう。


そう思い、あたしは部屋を出たのだった。
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