イジワルな君に恋しました。
先輩は何しに来たんだろう?
でも来てくれたのは嬉しい。
「ちょっと来て」
「えっ」
嬉しくて頬が緩んでいると、私の手を強く引っ張る。
そのまま校舎の方に連れて行かれる。
みんなグランドに集まってるから、校舎の方にはほとんど人がいない。
「先輩っ!どうしたんですか?」
立ち止まって、私を校舎に追いやる。
背中には校舎で、前には先輩。
だけど、何も言わずに私を抱きしめる。
「先輩……?」
強く、1ミリの隙間も許さないかのように抱きしめてくる。