イジワルな君に恋しました。
「陽菜を驚かせたかったの。
ダメだったかな?」
私の顔をジッと見つめてくる先輩。
その瞳はどこか寂しげだった。
「ダメじゃ……ないです。
むしろ嬉しかったですよ」
だから素直な気持ちを先輩に伝える。
わざわざ私の家まで来てくれて、一緒に登校するなんて嬉しくないわけがない。
「じゃあこれから毎日一緒に登校しようか」
「それは申し訳ないですよ!」
「俺が陽菜と少しでも一緒にいたいからなんだけど?」
真剣な瞳でそうゆうことを言うのはズルイ。
毎日迎えに来てもらうってゆう申し訳ない気持ちなんかどうでもよくなってしまう。