ひねくれ作家様の偏愛
海東くんの愛と情熱のこもったキスに何も感じなかったわけじゃない。
今にも浸りきって、陥落しそうな自分がいる。
腕を回して、『やっぱり泊めて』と懇願してしまいたい。


だけど、私はたっぷりとキスを交わした後、平静な顔で微笑んだ。


「それじゃ、またね」


海東くんが寂しそうな瞳で私を見つめる。
そんな顔しないで。

ドアがしまる直前まで、私たちは絡ませた視線をはずせないでいた。





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