初恋しました
これだけ暑いと外も歩きたくない。
そう考える俺と違い、珀は今日も遊びに出ている。
なんでも今日は友達とプールらしい。
元気だよな。
(………そういや、彼女は今日も図書館にいるんだろうか)
ふと思い出す図書館の彼女。
珀の言うところの『お姉ちゃん』。
珀が聞いたところ、彼女は本が好きらしく、暇さえあれば図書館にいるということだ。
夏休みも特に用事がなければいる、ということで。
珀は1日予定が空いていると、彼女に会いに図書館に足を運んでいた。
「志貴くーん、おーい」
「あ?」
呼ばれて視線だけをそちらに向ける。
「うっわ、流し目とかそのワザどこで会得したの。
もしかして志貴、大人の階段のぼったわけ?」
「口閉じないとそれ破り捨てるぞ」