初恋しました
「そういう拓は何にしたんだ?」
「何にしようか」
「……まだやってないのかよ」
呆れてため息が出る。
今日だけで何回のため息をこぼしたのか。
数えるのも嫌だ。
「ま、多分読書感想文になるかなー。
図書館にでも行って本借りてくるわ」
ピクリ、と体が無意識に反応する。
図書館……
「じゃあ行くか」
図書館には『彼女』がいる。
そう思ったらなぜか無意識にそう口にしていた。
「………へ?」
ポカーンとしている拓。
それを見て、かなり俺らしくないことを言ったと気づく。
けど、ここで引き下がることもおかしな気がして。
「だから……図書館行くんだろ」
できるだけ自然にそう言ってみるが、さすが幼馴染みだけあって何かを感じたらしく。
……めちゃめちゃ視線が痛い。