初恋しました




一瞬間があいて、ふふ、と小さく笑みをこぼして。



「では、ありがとうございました」



ニッコリと花のような笑顔で彼女はそう言った。



あ、ヤバイ。


心臓が、さっきとは比べ物にならないぐらい速く脈打ってる。


そのせいで体が熱を帯びた。


自分が何を言ったのかは分からないが、そのまま拓の待つ席に戻り。



「おー志貴遅かったなー、ってどうしたその顔!?」


「……うるさい。ここ図書館」



珍しく驚愕の表情を浮かべた拓の視線から逃れるように、俺は顔を伏せた。



「ちょ、志貴、この短時間で何があった!?」



さっきより声は大きさは落ちたものの、耳元で言われればうるさいことには代わりない。


無視を決め込むが、そのしつこさに口を開いた。



「え、何?なんて言った?」


「だから……オチた」






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