君のために歌う歌
文化祭

オープニング

協力的でないクラスだった割に、準備は滞りなく進み、ついに文化祭当日を迎えた。




入り口のアーチは造花で飾り付けられた花のアーチで、いつもの昇降口が夢の入口のようだった。



「郷愛、同好会の方は大丈夫…?」


隣で同じように感動していた郷愛に、宙子は聞いた。


「もちろん!!バッジグーやで!!」


郷愛は親指をぐっと突き出した。




「そっか!それは楽しみ!」






どのクラスも看板を出したり、装飾をしたりしているので、校内はとても賑やかだ。


一般公開が始まる前に、生徒だけでオープニングセレモニーがある。


生徒は、体育館へ集められた。

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