君のために歌う歌
(あれ、この曲……)


 

聞き覚えのあるその曲は、ひまわりに水をあげていたあの日、音楽室から聞こえてきていたものだった。




宙子は、蚊に刺されていた陽翔のことを思い出し、思わず口元が緩んだ。



その後、ジャズやポップスを数曲演奏し、吹奏楽部は捌けていった。



有志の人による寸劇が始まった。



(げ。)



出てきたのは、秋乃達だった。


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